PEOPLE 1の結成史|大学での出会いから『大衆音楽』まで

PEOPLE 1の結成史をテーマに、3人の人物イラストと大学、楽器、レコードを組み合わせ、大学での出会いから『大衆音楽』までの歩みを描いたコラージュ バンド
メンバー担当
Deuボーカル・ギター・ベース・その他/作詞・作曲・編曲
Takeuchiドラム
Itoボーカル・ギター
PEOPLE 1の正式メンバー3人。2019年の結成時から活動をともにしている。

PEOPLE 1(ピープルワン)は、Deu、Takeuchi、Itoの3人からなるバンドです。

アニメ『チェンソーマン』のエンディングテーマとなった「DOGLAND」や、アニメーションを取り入れた独創的なミュージックビデオなどで知られています。

そんなPEOPLE 1の始まりをさかのぼると、3人が出会ったのは大学の軽音サークルでした。ただし、学生時代にそのまま結成されたバンドではありません。

大学卒業後、Deuが後輩のItoと同期のTakeuchiを誘い、2019年12月にPEOPLE 1として活動を始めました。

しかもDeuには、結成以前から続けていた別のソロプロジェクトがありました。そこで追求していた音楽と、PEOPLE 1で目指した音楽には、明確な違いがあったのです。

今回は、3人の大学時代の出会いから、Deuのソロ活動、PEOPLE 1の結成、最初の音源『大衆音楽』、そしてライブバンドとしての成長までをたどります。

音楽史の段階PEOPLE 1の歩み
メンバーの出会い大学の軽音サークルでDeu、Takeuchi、Itoが出会う。
結成前の活動Deuが2018年ごろからソロプロジェクト「The Bad Ten Hours」で活動する。
結成・活動開始2019年12月、3人でPEOPLE 1を結成。1st EP『大衆音楽』を配信する。
初期の音楽活動ネット上で楽曲とMVを発表し、2020年には全国流通盤も発売する。
ライブへの進出2021年6月に初ライブ。同年には初のワンマンツアーと1stアルバム発売を実現する。
大きな転機2022年に「DOGLAND」が『チェンソーマン』EDテーマとなり、2024年には初のアリーナ公演を開催する。

大学の軽音サークルでDeu・Takeuchi・Itoが出会う

PEOPLE 1の3人が知り合ったのは、同じ大学の軽音サークルでした。

2021年11月の音楽ナタリーのインタビューでは、Takeuchiが学生時代の関係について説明しています。

この3人には共通の音楽活動の場がありましたが、最初からPEOPLE 1というバンドを組んでいたわけではありません。

DeuとTakeuchiは同期、Itoは1学年下

大学時代の学年関係は、DeuとTakeuchiが同期で、Itoは2人の1学年下でした。

DeuとTakeuchiは同級生としてサークルで活動し、Itoとは先輩・後輩の関係にありました。

つまり、PEOPLE 1の結成メンバーは、バンドのためにオーディションで集められた人物ではなく、大学時代から互いを知っていた仲間たちだったのです。

ただし、大学名については3人の当時の証言から確実に特定できる情報がなく、重要なのは学校名そのものより、同じサークルで出会ったという経緯です。

3人それぞれの音楽経験と好きだった音楽

同じ軽音サークルに所属していたとはいえ、3人の音楽的な好みや、それまでの経験はかなり違っていました。

Deuは幅広いジャンルを聴くなかでも、2000年代以降のUKガレージロックを好み、Arctic MonkeysやThe Libertinesを具体的に挙げています。

一方、Takeuchiはマキシマム ザ ホルモンのような激しい音楽を好んで聴いていたと語っています。学生時代以前には、吹奏楽部での経験もありました。

そして、少し異なる出発点を持っていたのがItoです。

Itoは大学に入るまで、音楽を積極的に聴いたり楽器を演奏したりする経験がほとんどなかったと振り返っています。

大学時代にはDeuから教わった音楽を聴きながら、次第に音楽との距離を縮めていきました。好みとしては日本語のロックや邦楽に親しんでいたそうです。

ガレージロックを好むDeu、激しい音楽が好きなTakeuchi、大学から本格的に音楽へ触れたIto。

PEOPLE 1は、もともと音楽の趣味が完全に一致していた3人が集まったバンドではありませんでした。

大学での出会いは、この異なる経験を持つ3人が、卒業後に新しい音楽を作るための接点になりました。

Deuのソロ活動とPEOPLE 1を作ろうとした理由

PEOPLE 1の結成を理解するには、Deuがそれ以前に取り組んでいた音楽活動を知る必要があります。

Deuには、2018年ごろから続けていた「The Bad Ten Hours」というソロプロジェクトがありました。

この活動で追求していた音楽と、のちにPEOPLE 1で目指すことになった音楽は、本人の中では別のものだったのです。

2018年に始めた「The Bad Ten Hours」での音楽活動

The Bad Ten Hoursは、Deuが個人で楽曲を制作・発表していたソロプロジェクトです。

Deuが2025年10月25日に公開したnote「The Bad Ten Hoursについて」では、当時の活動を本人が詳しく振り返っています。

プロジェクトは2018年ごろに始まり、2018年8月5日に1stシングル『New Town』を発表しました。

その後もデジタルシングルを発表し、2020年2月26日には1stアルバム『Kanshochudoku』を配信しています。

音楽的には、パンクやインディーロック、2000年代以降のガレージロックからの影響を受けたサウンドが中心でした。

歌詞は英語が主体で、Deu自身の声や作曲を通じて、自分の好きな音楽を追求していました。

Deuはこのプロジェクトを始めた背景について、就職活動を経験するなかで、自分自身の人生や創作へ向き合うようになったことを明かしています。

学生時代から親しんだ音楽を、自分の作品として形にする。その最初の大きな実践がThe Bad Ten Hoursでした。

自身の音楽を追求しながら、新しいバンドを構想

The Bad Ten Hoursでは、Deuが自分の好む音楽を作っていました。

しかし、音楽ナタリーの2021年11月26日のインタビューで、Deuはその活動を続けるなかで先の展望が見えてしまったことを説明しています。

自分の好きな音楽を、商業的な成功のために変えたくはない。一方で、音楽を広く届けることにも挑戦したい。

そこでDeuが考えたのが、別の目的を持つバンドを新しく作ることでした。

自分の好きな音楽を追求する活動とは分けて、より多くの人に届くことを目指すバンドを作ろうとしたのが、PEOPLE 1結成の重要な理由でした。

それは、単に音楽ジャンルを変えるという話ではありません。

どんな言語で歌うのか、誰に歌ってもらうのか、どのような編成にするのか。楽曲そのものだけでなく、活動の形から考え直していくことになりました。

PEOPLE 1結成後も続いていたソロプロジェクト

ここで重要なのは、The Bad Ten HoursがそのままPEOPLE 1に変わったわけではないことです。

2025年のnoteで、Deu本人はこの関係を明確にしています。

TBTH→PEOPLE 1に成るわけではないんです

出典:Deu公式note「The Bad Ten Hoursについて」(2025年10月25日)

Deuによると、The Bad Ten Hoursを始めて半年ほど経ったころには、別のバンドの準備を並行して進め始めていました。

PEOPLE 1が2019年12月に最初の音源を出した一方で、The Bad Ten Hoursのアルバム『Kanshochudoku』が発表されたのは2020年2月です。

つまり、2つの活動は時期が重なっており、Deuのなかで別々の音楽表現として成立していました。

The Bad Ten Hoursはアルバム発表後、ほぼ活動を停止した状態になりますが、その音楽はPEOPLE 1へ改名するための仮の活動ではありませんでした。

Deu自身にとって大切な過去の音楽活動であり、PEOPLE 1という新たな挑戦を考えるうえでも重要な経験だったのです。

卒業後にDeuが2人を誘い、PEOPLE 1を結成

新しいバンドを作ることを決めたDeuが声をかけたのは、大学時代の後輩だったItoと、同期のTakeuchiでした。

3人は学生時代から知り合いでしたが、結成は卒業後です。

2021年に公開されたSpotifyとCINRAの音楽メディア「Kompass」の対談では、Deuが結成当時の考えを率直に語っています。

最初から「売れるバンドを組もう」と思って結成しました。

出典:Kompass「ボカロやソロ全盛のいま、バンドをやる意味とは。NEE×PEOPLE 1」(2021年11月30日)

大学時代の仲間と、卒業後にもう一度集まることになったのは、このDeuの構想がきっかけでした。

Itoの歌声とTakeuchiとの関係がメンバー選びにつながった

DeuがItoを誘った理由として語っているのが、その歌声です。

Deuは自分一人で音楽を作るだけでは、目指していた広がりを実現するのが難しいと考え、まず歌の上手いItoに歌ってもらうことを思いつきました。

Itoは大学時代、Deuからさまざまな音楽を教わっていた後輩です。そのItoが、PEOPLE 1ではフロントに立つボーカリストの一人になりました。

もう一人のTakeuchiは、Deuと大学時代から付き合いのある同期でした。

Deuは対談で、Takeuchiを誘った当時のことを冗談交じりに振り返っています。

一方、Takeuchi自身は音楽ナタリーのインタビューで、Deuから詳しい計画を説明されたというより、面白そうだったので参加したという趣旨の話をしています。

Deuには明確な活動の構想があり、ItoとTakeuchiはそれぞれ異なる距離感で、その構想に加わっていきました。

PEOPLE 1は、音楽の好みが一致した仲間が自然にバンドを組んだというより、Deuの構想に合う大学時代の仲間が集まって生まれたバンドでした。

バンド名が決まる前から始まっていた3人の録音

結成の経緯には、もう一つ興味深い点があります。

3人が集まってから、すぐに正式なバンド名を掲げて活動を始めたわけではありませんでした。

Itoは2021年の音楽ナタリーのインタビューで、最初の楽曲を発表する2019年12月に向けて、少しずつ活動が始まっていたと説明しています。

実際、3人で録音を始めたころには、まだバンド名さえ決まっていなかったそうです。

まず楽曲を作り、録音を重ねていく。その過程を経て、PEOPLE 1という名前で音源を発表する段階へ進みました。

Deuは2019年12月を結成と活動開始の時期として説明していますが、3人による制作そのものは、それより前から進められていたのです。

PEOPLE 1という名前に込めた意味

PEOPLE 1というバンド名には、Deu自身の考え方も反映されています。

音楽ナタリーのインタビューで、Deuは名前の由来について、孤独感から始まっていると説明しました。

そこで語られたのが、「どこまでいっても1人」という考えです。

バンドとして成功しても、成功しなくても、一人の人間としての孤独は変わらない。

一方でDeuは、この名前を肯定的に捉えれば、一人ひとりに寄り添うという意味にもなり得ると話しています。

多くの人に音楽を届けることを目指しながら、その中心には一人の人間としての孤独がある。

PEOPLE 1という名前には、結成時からDeuが抱えていた、そうした考えが込められていました。

2019年『大衆音楽』からPEOPLE 1の活動が始まる

2019年12月、PEOPLE 1は1st EP『大衆音楽』を発表し、音楽活動を始めました。

ライブハウスで少しずつ観客を増やしていくのではなく、最初に楽曲と映像をインターネット上へ公開するスタイルでした。

その活動の中心にあったのが、Deuの楽曲制作と、イラストレーターや映像クリエイターとの協働です。

最初のEPと『アイワナビーフリー』の公開

PEOPLE 1の1st EP『大衆音楽』は、2019年12月27日に配信が始まりました。

収録されたのは、以下の5曲です。

  • Intro(You mean the world to me)
  • 東京
  • 愛について
  • アイワナビーフリー
  • さよならミュージック

同じ12月27日には、「アイワナビーフリー」の公式ミュージックビデオも公開されています。

この曲は、PEOPLE 1がどのように活動を始めたのかを知るうえで重要な作品です。

2021年のレコチョク「レコログ」のインタビューでは、Itoが最初の制作環境について振り返り、「アイワナビーフリー」をDeuの自宅で毛布をかぶりながら録音したことを明かしています。

最初から十分な制作設備が整っていたわけではなく、自宅で工夫しながら楽曲を完成させていたのです。

その音源が、アニメーションと組み合わさったミュージックビデオとして公開されました。

公式MVのクレジットではDeuが制作を担当し、アニメーションをcoalowlが手がけています。

メンバーの顔を前面に出さず、楽曲と映像を一体にして届ける初期のPEOPLE 1を、そのまま確認できる作品です。

打ち込みとアニメーションMVを組み合わせた初期制作

PEOPLE 1は3人組のバンドですが、活動初期から3人がスタジオで同時に演奏することだけを制作の基本としていたわけではありません。

DeuはSpotifyとCINRAの対談で、初期の楽曲はほとんど自分一人で制作しており、ライブで演奏することも当初はあまり意識していなかったと語っています。

2020年に発表した「フロップニク」でも打ち込みを取り入れていました。

当時のDeuが構想していた活動形態には、Gorillazのように中心となる制作者がいて、作品ごとに音楽の雰囲気が変わるプロジェクトのイメージもあったそうです。

「バンドだから、全員で楽器を演奏して曲を作る」という形に最初から限定しなかったことが、PEOPLE 1の初期制作の特徴でした。

映像面では、イラストレーターのcoalowlをはじめ、クリエイターとの協働によって、楽曲ごとに異なる世界観を表現していきます。

2020年7月に公開された「常夜燈」のMVもcoalowlが手がけたアニメーション作品です。

このころのPEOPLE 1は、ライブバンドとしての姿よりも、音源と映像を通じてリスナーに知られる存在でした。

『常夜燈』から1stアルバム『PEOPLE』へ

『大衆音楽』に続き、PEOPLE 1は2020年に2nd EP『GANG AGE』を発表しました。

同作には「フロップニク」「常夜燈」「BUTTER COOKIES」などが収録されています。

2020年9月30日には、1st EP『大衆音楽』と2nd EP『GANG AGE』が、PEOPLE 1にとって初の全国流通盤として発売されました。

ここは、2019年12月の配信開始とは区別しておきたい時期です。

PEOPLE 1は2019年末に音源を発表して活動を始め、その後、CDとして全国へ流通する段階に進んでいます。

さらに2021年4月28日には、3rd EP『Something Sweet, Something Excellent』を発売しました。

この作品には「悪玉みたいに」「113号室」「ラヴ・ソング」などが収録されています。

「113号室」という名前は、Deuが以前暮らしていた部屋の番号に由来します。PEOPLE 1の初期楽曲が作られた場所でもあり、のちにライブ演出でも印象的に使われました。

そして2021年11月24日、1stフルアルバム『PEOPLE』を発売します。

これまでに発表した3作のEPからの楽曲に、新たな楽曲を加えた全15曲のアルバムでした。

『大衆音楽』から約2年。自宅で録音していた初期楽曲と、その後に生まれた作品が、一つのアルバムへまとまりました。

顔を出さない活動からライブバンドへの変化

PEOPLE 1の活動初期は、インターネット上の音源とMVが中心でした。

しかし、楽曲を発表する活動から実際のステージへと進むことで、3人のバンドとしてのあり方も変わっていきます。

2021年6月の初ライブと初ツアー

PEOPLE 1が初めてライブを行ったのは、2021年6月3日です。

東京・LIQUIDROOMで開催された「BLT LIVE BOOSTER vol.1」に出演しました。

このイベントにはNEEも出演しており、PEOPLE 1にとっては、ネット上で発表してきた楽曲を初めてライブの場で届ける機会になりました。

初ライブの演奏は映像としても残され、のちに「フロップニク」のライブ映像が公式YouTubeで公開されています。

さらに同年10月から12月にかけて、初のワンマンツアー「ベッドルーム大衆音楽」を開催しました。

名古屋、大阪、東京での公演を経て、12月には追加公演も実現しています。

それまで音源として完成していた楽曲を、観客の前でどのように演奏するか。

初期のPEOPLE 1にとって、ライブは完成済みの音源を再現するだけでなく、曲を別の表現として組み立て直す場にもなりました。

Itoが明かした、素顔を公開していなかった背景

初期のPEOPLE 1は、メンバーの顔や経歴をあまり公開していませんでした。

この活動スタイルには、音楽の見せ方だけでなく、メンバー自身の生活に関わる事情もありました。

2024年12月9日公開のTOKYO FM「SCANDAL Catch up」のオンエアレポートで、Itoは当時会社員として働いていたことを明かしています。

勤務先では副業が認められていなかったため、自分が音楽活動をしていることを知られたくないという気持ちもあったそうです。

また、2020年には新型コロナウイルス感染症の流行によって、ライブ活動が難しい時期もありました。

ネット上で音楽を届けることが中心だったのは、こうした当時の活動環境とも関係していました。

Itoは初ライブについて、有給休暇を取得して出演したというエピソードも語っています。

ステージに立つことが本業とは別の活動だった時代を経て、PEOPLE 1は少しずつ活動の規模を広げていきました。

3人の演奏と表現が変わっていった時期

PEOPLE 1が自分たちの姿を前面に出す転機となったのは、2022年です。

同年5月1日に「JAPAN JAM 2022」へ出演し、翌5月2日には「銃の部品」のミュージックビデオが公開されました。

このMVではメンバー本人による実写演奏シーンが採用され、あわせて実写のアーティストビジュアルも公開されています。

それまで犬のイラストをアイコンにし、メンバーの素顔をあまり明かしてこなかったPEOPLE 1にとって、大きな変化でした。

Itoは2024年のラジオ出演で、もっと多くの人に音楽を聴いてもらうためには、演奏する人の人間性が伝わることにも意味があるのではないかと考えたことを振り返っています。

顔を出す活動へ進んだことで、リスナーは映像作品の世界観だけでなく、実際に歌い、演奏するメンバーの姿にも触れるようになりました。

2024年の音楽ナタリーのインタビューでは、Deu自身もライブを重ねるなかで、PEOPLE 1がバンドであることを一層強く実感するようになったと語っています。

音源とアニメーションを中心に始まった活動が、3人の姿や演奏そのものを見せるライブバンドへ変わっていったのです。

初期にはDeuが中心となって楽曲を制作していましたが、ステージではItoの歌声、Takeuchiのドラム、Deuの歌と演奏が、観客の前で一つのバンドの表現として届けられるようになりました。

『DOGLAND』からアリーナ公演へと広がった活動

ライブ活動が本格化したPEOPLE 1は、2022年に新たな形で広いリスナーへ音楽を届けることになります。

その代表的な出来事が、アニメ『チェンソーマン』への楽曲提供でした。

『チェンソーマン』エンディングテーマへの起用

2022年12月、PEOPLE 1の「DOGLAND」がテレビアニメ『チェンソーマン』第10話のエンディングテーマに使用されました。

『チェンソーマン』は、エピソードごとに異なるアーティストがエンディング曲を担当した作品です。

その第10話を担当したのがPEOPLE 1でした。

Deuはアニメ公式サイトに掲載されたコメントで、原作を初めて読んだころにはまだPEOPLE 1を始めていなかったため、エンディング曲を担当することになるとは思っていなかったと振り返っています。

自分が音楽活動を始める前から読んでいた作品に、PEOPLE 1として楽曲を提供することになったのです。

「DOGLAND」は、2022年12月13日にアニメのノンクレジットエンディング映像が公開され、同時期に楽曲の配信も始まりました。

この起用は、PEOPLE 1の音楽をそれまで知らなかったアニメ視聴者にも届ける機会になりました。

また、PEOPLE 1には2023年にもアニメ『王様ランキング 勇気の宝箱』のオープニングテーマ「GOLD」を担当した実績があります。

初期にはインターネット上の楽曲公開とMVを中心に知られていたバンドが、アニメ作品を通じても接点を増やしていきました。

2024年の初アリーナ公演で迎えた転機

2024年1月13日と14日、PEOPLE 1は神奈川・ぴあアリーナMMで初のアリーナ公演を開催しました。

全国ツアーの最終公演として行われた2日間で、初日は「続・LOVE2」、2日目は「さよなら、ぼくらのパーティーゲーム」という異なるテーマが設けられました。

この公演は、2019年12月に自宅制作の音源から始まったPEOPLE 1が、大きな会場で独自の世界観を表現する段階へ進んだことを示す出来事でした。

公式ライブレポートによると、ステージには巨大なガソリンスタンドのセットが設置されていました。

この演出は、初期楽曲「アイワナビーフリー」に登場するモチーフと結び付いたものです。

Deuは公演中、初期のアニメーションMVをアリーナの大きなスクリーンに映せたことへの喜びを語っています。

2019年に制作された「アイワナビーフリー」や、その後の「フロップニク」「常夜燈」で築いてきた世界観が、数年後にはアリーナのステージ演出として使われるようになりました。

そして、これらの楽曲を演奏するのは、大学の軽音サークルで出会ったDeu、Takeuchi、Itoの3人です。

Deuが一人で追求していた音楽とは別の可能性を求め、卒業後に2人を誘って始めたPEOPLE 1。

最初は名前も決まらないまま録音を重ね、2019年12月に『大衆音楽』を発表しました。

その音楽はインターネットを通じて広がり、やがてライブで3人が演奏する姿と結び付き、アニメ主題歌やアリーナ公演へと活動の場を広げていきました。

PEOPLE 1の音楽は、Deuのソロ活動での経験と、大学時代に出会った2人の存在、そして3人で音楽を届けるために重ねた活動から形作られてきました。

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